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by 長澤由起子 |
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あっちの世界のワン子たち(中央右より下に可愛いお顔がいっぱい)です。
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今回は久しぶりのワン子写真です。
昨年秋、皆様に支えられてきた犬舎の一室での撮影ですが、この日の私は、しみじみうれしかったのです。
適度な運動とフード、清潔な部屋、そして愛情…ワン子たちが、はじめて幸せに見えたのです。
きっかけは、
「困っている犬舎があるんですが、資金的な援助をして下さる方をガリヤ誌面で呼び掛けられませんか?」
という、ある方からの相談でした。
そうして山の奥深くに案内されると、びっくりするほど沢山のワン子たちが、ボロボロになった小屋の中から吠えたてていたのです。
それから二ヵ月程たって訪れた時、私はまたびっくりしました。巨大なフード桶にドライフードがテンコ盛り!
「なんで、テンコ盛り…?」
と不思議に思ったものですが、それより気になったのは、寒さのほうでした。
「せめて舎内に犬小屋があれば…」
ところが、それからきっちり十日後、犬小屋設置作業に訪れた私を、気が転倒するような光景が待ち受けていたんです。
空腹に吠え狂う犬たち、空になったフード桶、散乱するウンコ…。
そして、カチカチに凍ったワン子が二匹、雪氷の被う部屋の隅で、ひっそりと体を横たえていました。
携帯で泣きついて友人たちを召集し、ペット霊園運びだのフードだのをこなしているところへ、やっとお世話の方が姿を見せました。
怒りをぶつける私に、
「風邪で四十度の熱が続いて、来られんかったんですよ」
…テンコ盛りフードの理由でした。
足りなかったのは、お金だけではなかったのです。
気の遠くなるようなボランティア活動が始まりました。今ではもう笑い話ですが、当時のワン子たちは排泄も室内、走り周るのも室内。何から何まで室内でしたから、床の凸凹に溜まったウンコシッコ混じりの水で、幾度この顔面を直撃されたことか(涙笑)
たとえば、お好み焼き屋さんのヘラで思うのは、犬舎のウンコ掃除です。あれやこれや試しましたが、これを超えるスグレモノは未だありません。右手のヘラでサッと掬い上げ、左手のチリトリに投げ込みながら、部屋から部屋へと渡るのです。
その後を、ホースが床洗浄に追いかけます。もちろん水道水ではなく山水をモーターで吸引するのですが、このモーター発動が、またまたまた…(涙笑)
とにかく、ボランティアさんたちの努力や工夫には凄いものがありました。途中様々な事情で去る人はあったものの、それでもバトンリレーのようにして、ワン子たちの命は守られてきたのです。
話を最初に戻します。
この日ボランティアのYさんは、まるで大発見のようにして、久しぶりに訪れた私に、こう言ってくださいました。
「ボランティアって、無料で仕事をするという意味じゃなかったんですね。好きなことをさせて頂ける、ということだったんですね」
そして彼女は帰り際、一室くのドアを開けながら、
「今日もありがとうね、また明日ね」
と、ワン子たちに声をかけて、帰っていかれたのです。
清潔で快適な環境、こまめな世話、適度なフード、健康管理、etc。
そうなんです。
私はこの日、久しぶりにウンコ掃除をさせて頂きながら、過ぎ去った日々の記憶の中でしみじみ感動していたんです。
「よっし、応援して下さってる読者の皆様にも、この感動をお伝えしなくちゃ。そして安心して頂かなくちゃ、喜んで頂かなくちゃ!」
そう思って、手持ちの携帯で写真を撮りまくった、というわけだったのです。
そしたら、ありゃま…生きてるワン子たちだけでなく、あっちの世界のワン子たちまで写っていたんです。
「おまえたちいったい、何が言いたくて出てきたの?」
って考えました。ある人は、
「喜んでるんだよ〜『ありがと〜』って言ってるよ〜」
またある人は、
「供養してあげましょう」
……いったい…どっちだぁ?
まあ供養はするとして、深く深く感謝しながら撮った写真であるってことで、
「ありがとう!」
ってこの子たちも、皆さんに感謝を伝えたかったんだ…というような結論に至りまして、 掲載しております。
でも…一笑に付されたい方は、どうぞご勝手に。
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